時広真吾プロフィール
時広真吾:衣裳デザイナー、山口県宇部市生まれ。
1980~99年はパリ・ロンドンコレクションの現地取材などファッションを始め、芸能、美術、舞台芸術一般を取材、新聞雑誌に記事を書く。
1987年ファッションオフィスLyric(リリック)設立。1990年オペラ「魔笛」より舞台衣装デザイナー活動開始。「文学的抒情」「風の纏う」衣装と称される東洋と西洋が微妙にミックスされた独自なスタイルは国内外でも高い評価を得ている。デザインは舞踊、ダンス、芝居にオペラ、ジャズなど多岐にわたる。座右の銘は「美に力あり。」
新潟りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ。東京ノーヴィアート。和太鼓芸能集団鼓童。クアラルンプールパフォーミングアーツセンター(KLpac)、G.Grage///との仕事により海外でもその存在感と高い評価を得ることとなった。
時広自身は、「モードの抒情」「澄瑠璃」「四つの花の会」など多くのパフォーマンスプロデュースを手掛けてきた。特に2010年から始めた「美の種プロジェクト」は、分野を超えたアーティストたちが創る市民芸術運動として立ち上げ2020年までに、愛知、京都、神戸、金沢、大阪、宇部、下関など11都市で開催し、延べ70回を超えて終える。
近年は演出家としての依頼も多く。衣装デザイナーならではのヴィジュラルにこだわった華麗な舞台が観客に歓ばれ。また独自の発想による物語の構成、演出などから、山口、宮崎の国民文化祭に関連した市民参加の舞台。地方の劇場の杮落としの舞台などの演出をし、時にシナリオも書く。
パフォーマー青蓮の名前で2012年マレーシアのクアラルンプールの時広真吾衣装展「時の夢」でデビュー。国内では美の種プロジェクトから、時に芝居の出演依頼もある。時広真吾の衣装をもっとも「理想的に着こなす」存在。面をつけて登場した姿を目の当たりにした人々は不思議な感覚に陥るのだという。マレーシア、ロシア、アメリカ、国連本部。最近ではクライオ―バシェイクスピア演劇祭でのパフォーマンスでも現地の評判を呼んだ。